認知症について思う事
「認知症」と言う言葉について
昨今、認知症という言葉をよく耳にすると思いますが、患った本人並びにその家族は非常に複雑な心境でございます。
テレビでは実情を真面目に放映している番組もあれば、小馬鹿にしたものまで様々です。特に後者の場合は、これは演出や冗談とは分かっていても心を抓まれる時もございます。更に他人が少し物忘れした際や言動がおかしかった時はSNS等で人を馬鹿にする際にも「認知症」と言う言葉が頻繁に使われてしまいます。言葉狩りをするつもりはございませんが、言葉を使う裏では苦悩している本人やその家族がいることも頭に入れて頂けばと思います。
しかし、この認知症と言う「病」は、本当に本人と家族にとって、また社会にとって非常に厄介なものなのです。また、あなたやあなたの家族がその病を患うことも無いとは言えません。私自身も父がそうなる前までは、「まさか」と考えていましたので。。そのことを少しでも良いのでご理解頂ければ幸いです。
統計やデータ
実際、どの程度の方が認知症と格闘されているのか?データを改めて示したいと思います。
・認知症を有する高齢者数 約262万人(2015年)
・国内人口(1億2616万3500人)の 約2%
・65歳以上人口(3,461万人)の 約7.6%
厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_recog.html
・認知症患者の行方不明者数 12,208人 ※累計
・内99%(12,058人)が所在確認済み ※生存・死亡の計
・残り1.2%の150人については未発見 警察庁発表2016年6月時点
警察庁 https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/fumei/H27yukuehumeisha.pdf
認知症とは
私は医者やその専門家ではございませんので、認知症の詳しい説明は出来ません。
ただ、大きく4つの種類があるようです。
2 脳血管性認知症(20%)
4 前頭側頭型認知症
認知症に関して詳しくは大阪大学大学院の講師でいらっしゃいます数井さんが中心に運営されている「認知症ちえのわnet」の中にある「認知症とは」を参照下さい。
リンク : 認知症とは | 認知症ちえのわnet
本サイトの右サイド下部にも、こちらのサイトリンクを置いています。
私の父が患っていたのは、一番割合の多い1のアルツハイマー型認知症の初期でした。
私がよく認知症がどんなものかを表現するときに例えとして使っているのが、
「お酒を飲み過ぎた時に「どうやって家に帰ったか?」記憶を失う経験をしたことはございますか?」
とお聞きしています。この記憶を失う事象が毎日の様に襲ってくることを想像できますか?
みなさんは耐えれますか?
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