FindingMyDad

認知症を患い行方が分からなくなった父の捜索と。。

漆黒の闇とウラジロと行方不明の経緯

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出典 : File:Gleichenia japonica urajiro gunraku.jpg - Wikimedia Commons

Episode 0 漆黒とウラジロ

暫く闇夜の中で、実弟と共に車を走らせた。

この時点で可能性のある地域やその周辺を探した。

これ以上の捜索よりも外出した当時の状況と、本日の捜索内容、その上で明日どうするか、について話あう必要があったため実家に戻った。

 帰ると母に父の外出時の経緯と母の捜索の経緯を詳しく聞いた。 

経緯

父は早起きで大体朝3時頃から4時頃には目は覚めているという。以前から言っていた。

ただし動き出すのは朝7時ぐらい。父は自分で珈琲を入れ、食事を取りいつも通りの朝が始まったようだ。何も不思議な事は無く全くのいつも通りに。。

朝食を取りながら父がウラジロを取りに裏山に行くと言い出したそうだ。

ウラジロとは鏡餅やしめ縄の飾りに使うシダ科の植物で、長寿や夫婦円満、清らかな心等の願いや思いが込められている。

毎年この時期になると裏山でこれを採取するのが常だ。

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登山へ出発

前日に聞いていなかったので弁当の用意が出来ないので、近くのコンビニで軽食を調達するようになったそうだ。

8:30過ぎに自宅をでて、バイクでコンビニへ

コンビニから帰宅後、母は何を買ったかバックの中を軽く覗き確認はしたようだ。

9:30分過ぎに自宅を出て山へ歩いて向かった。「昼には帰る」と言い残し。

 

それから昼が過ぎ、帰宅予定だった12:00から13:00を過ぎても帰ってくる様子がない。この時点では、まさか帰って来ないなんてよもや思う訳もない。

行方不明かも

13:30に気になり登山口周辺に探しに行ったが周辺には居なかった。一旦帰宅。

母は、近くの畑やその界隈で寄り道しながらなのか、そのうち帰ってくるとも、かたや思っていた。なぜなら、前週も同じ山へ登り、時間通り戻ってきているからだ。

それに、認知と言っても重度でもなければ普通の人と変らないが、認知の症状が出ると、おや?と思おうことが何回かはある。という状態だからだ。

 

16:30過ぎに再度登山口へ、同上していた親戚と山へ。標高400mで登山口から尾根までは大体20分程度。当然この冬の時期だから日暮れは早いし辺りは真っ暗。

山の捜索を止めて18:00過ぎに自宅へ。

 

この後は、誰にも言わず、ただただ帰宅を願いながら自宅に親戚と居たそうだ。

 

つづく

※案の定ですが、核心に触れる本日のこの部分については書くべきか随分躊躇しました。でも書かないと分からないですもんね。。

 

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