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FindingMyDad

認知症を患い行方が分からなくなった父の捜索と。。

行方不明になる1年前。。

Episode One year before missing

年が明け朝から快晴の午前のこと、車の中に父と居た。私が運転し父は助手席に黒の礼服を着込んでいた。

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20数年前に実家を出たとはいえ、ここは地元。私は道はテキトウながら、ある程度は知っているつもりだった。カーナビを備えた足回りの良いトヨタのワゴン。頭には目的地はハッキリしていたのだが実は迷っていた。どうもカーナビの地図を見ていると目的地から離れていっている。カーナビセットしておけば良いものの。。。。

「父さん、ごめん、道迷った。というより曲がるところ過ぎてもうた!」

「まあ、ゆっくりいけや~」と父。

「でも、葬儀の時間に少し遅れるかもしれんよ?」

「大丈夫だ」

父は慌てる様子もなく久々に何処かに行くようなのでご機嫌な様子。

車を走らせている地域は隣町なのだが、まあ田舎ってどこもそうだが一度道を間違えるとずーっと先まで行ってしまう。結局Uターンした方が良かったなんてよくあること。今回もそのパターン。

暫く車を走らせ大回りになるが右折すれば目的地方面へアクセスする幹線道路へは出るはずだ。すると突然

「おい、これから何処にドライブに行くんだ?」と父。

「??」暫く絶句な私。

「お父さん、今日はね、お父さんのかつての同僚さんが亡くなってね。葬儀場に向かってるんだ」。。。「その葬儀場が山の上の方なんだけどね。。。。」

そう、自身が礼服着て元同僚さんの葬儀場に行っていることが自身の意識に無いのだ。